前に買ったVFC製ガスブロVP9用のスライドを買ってみました。
DETONATOR製で、陸自で採用されたモデルと同じSFP9Mにできる製品です。
DETONATORは韓国メーカーのようですが、タナカの9mm拳銃用のスライドも陸海空3種類発売していたりする。自衛隊推しなんですかね?
アルミ削り出しの綺麗に作られたスライドで、錨と槍のマークと通常型より広範囲にあるセレーションが再現されています。
バレルは純正だと白文字だったシリアルナンバー(文字無し版もある)が黒で凹刻印になる。
チャンバーから出ているスプリングの引っ掛け方が変わっています。
バレルとスライドと同じ数字のフレーム用シリアルナンバープレートも付属。
2022 12/30追記
現在は画像とは違うシリアルナンバープレートが付属しています。
細かい事は書いてないけど説明書は付いていました。
DETONATOR製品は割と高評価のようですが、海外製ガスガン用の海外製社外品スライドなので、頑張って加工しまくって付ける覚悟で買っています。
説明書の通り、銃本体の製造時期によっても組み込み難度は変わるのかも。
私が持っているVP9は2年半くらい前に買った個体です(恐らく当時最新ロット)。
この前後のロットでどのくらい違いがあるのか、無いのかは分かりません。
組む前に純正スライドと比較してみると、SFP9の方が少しグレーっぽい色をしている。
表面はSFP9(左)の方が綺麗ですね。
VP9本体は古い商品なのですでにネット上で分解方法が公開されています。
ここで細かく書きませんが、スライドはほとんどネジを外すだけです。
フロントサイトだけはネジを締めると外せます。
パーツ移植前に中身空っぽのSFP9スライドをフレームに通してみました。
最悪の場合、この時点で付かないとかも覚悟していたんですが、すんなり組めました。
純正スライドよりタイトな作りでガタつきは少ないです。
スライドのパーツ移植は何も問題無くあっさり終わりました。
DETONATOR独自の可動式エキストラクターも問題無し。
ガスブロVP9は海外製なので最初からメタルスライドが付いています。
アルミだと思っていたのですが、VP9の方が重く感じたので量ってみるとスライド単体でVP9純正が150g、SFP9Mが70gくらいでかなり差がありました。
さすがに磁石は付かなかったのでVP9純正スライドは亜鉛か何か?
アウターバレルの組み込み前にチャンバーのスプリングをスライド付属の物に交換(銀色の方)。
スプリングの向きは説明書に書かれていないのですが、付けやすかった写真の向きにしてます。
アウターバレルはそのまま組めるけどショートリコイル時の動きが悪かった。
ガチャガチャ動かした後に外すと一部が擦れて銀色になっている。
そこまで酷い状態ではないので、アウターバレル側を少し削ってオイルを塗るくらいで改善されました。
大したトラブルは無くバレルも完成。
その後、スライドとバレルが完成したのでフレームに取り付け、ガチャガチャ動かしたり空撃ちしたりしました。
動作はしたし、スライドを引いた感触もこんなもんだろうと思っていたら、抜いたマガジンを見ると一部が削れていた。
マガジン上部の右側だけ削れている。
違和感は無かったけどスライド内部、エキストラクター付近が干渉していたようです。
そんなにがっつり擦れている訳ではないみたいなので少しだけ削りました。
組み直して動かしてみると、余計な抵抗が無くなったのでスライドの動きがスムーズになりました。
フレームのシリアルナンバープレートも交換。
分解が少し面倒なだけで組み込みに問題は無かった。
これの向きも説明書に記載されてないので、雑誌やネットで写真を探して組みました。
ネットで自衛隊のSFP9のシリアルナンバープレートが写った写真を発見、それと同じ向きにしています。
実銃のプレートはDETONATOR製でいうところの「225-000853」の後に「 JP〇〇(数字2桁)」と続いて、もっと隙間無く文字が詰まっていました。
スライド付属のプレートでは自衛隊仕様を完全再現とはいかないようです。
2022 12/30追記
現在は仕様変更され、自衛隊仕様を再現した物が付属しています。
ちなみにDETONATOR製スライドの「225-000853」というシリアルナンバーについて、シリアルナンバープレートの向きを調べていて気付いたのですが…
アームズマガジン2022年5月号の陸自SFP9M特集に写っている実銃と同じです。
まともに組めない、動かないという惨状も想定していたんですが、割とあっさり完成しました。
一部をちょっと削った程度で普通に動作しています。
写真では分かりづらいですけどグレーっぽいスライドで、フレームとスライドで色が違う本物に近い見た目になったと思います。
スライド後端のチャージングサポートが大型化されコッキング時、より滑りにくくなりました。
本来ならグリップの「VP」刻印は「SFP」じゃないとおかしいんですけどこれは仕方ない。
無事SFP9Mが完成したのでガンスタンドも買ってみました。
これで見覚えがある展示ができます。
これだけ見ると本物みたいですね。私のVP9の場合は多少調整が要りましたが、DETONATOR製スライドの出来は非常に良いと思います。
2022 6/3追記
もしかしたらVP9の製造時期や個体差でスライドと相性が悪いだけかもしれませんが、いろいろ遊んでるうちに問題点に気づきました。
ガスブロVP9はスライドが後退していればトリガーを引いてもスカスカで、ハンマーはシアーに押さえられたまま動かないはずです。
しかしSFP9Mスライドを組んでいると、スライドストップが掛かる位置にあってもハンマーが落ちてしまうみたいです。
純正スライドでも稀になるらしいですが、VP9でそれが起きると面倒な事になります。
スライドがここまでしか前進できなくなります。
VP9はスライド後部にある銀色の板がハンマーをコッキングする構造です。
コッキングし終わって前進するときは板がめくれて少ない抵抗で戻れます。
この板がハンマーより後ろにある時にハンマーが落ちてしまうと、隙間にハンマーの頭が入ってしまうらしくスライドが前進できなくなる。
スライドを引いてもハンマーをコッキングできず、コッキングできないのでスライドを前進させて外す事もできないです。
こうなったらノズルの下辺りに細長い物を差し込み、ハンマーを直接コッキングできれば直せます。
中は見えないしハンマースプリングは強いのでやりづらいですが、上手くいけばカチッとハンマーが固定されます。
途中でスライドがリリースされやすいのでしっかり押さえ、傷を付けたくない場合は対策もしましょう(私はテープを巻いた六角レンチでやりました)。
こうなってしまうのは、トリガーバーがスライドに上手く接触できないのが原因っぽいです。
VP9のトリガーバーは上に3つ出っ張りがあります。
これは純正スライドの写真。
スライドストップが掛かる位置の場合、トリガーバー前側の出っ張りがスライド内側に当たります。
擦れる部分に跡がありますね。
スライドがトリガーバーを押し下げていればトリガーを引いてもスカスカで、ハンマーはシアーに押さえられたままです。
抜け殻になったスライドを付けるとパーツの動きが見えて面白いです。
DETONATOR製SFP9Mのスライドだとこんな感じです。
可動式エキストラクターがあるので作りが全然違う。
スプリングの溝にトリガーバーが入ってしまうのか、溝周辺の高さが合ってないのか分かりませんが、トリガーバーがスライドに当たらないみたいです。
その状態だとハンマーを押さえているシアーとトリガーバーはくっついていて、トリガーを引くとシアーが押されてハンマーを開放してしまいます。
スライドが後退中でもお構いなしです。
試しにプラ板を両面テープで貼り、厚みを増して溝を塞いでみました。
この状態だと正常に動作し、トリガーはスカスカになります。
黒い線はトリガーバーに削られた部分をペンでなぞったものです。溝の上かどうか微妙な位置が削れてますね…
上記の問題はスライドストップが掛かる位置で発生します。
その少し前まではノズルの一部がトリガーバーを押しているようで、ノズルがしっかり後退していればトリガーはスカスカです(ノズルがチャンバーにハマって伸びていると誤作動します)。
スライドストップが掛かる位置まで行くと上にノズルが無くなり、前側の出っ張りが上手く機能しないのでダメっぽい。
私としては自分が気を付ければ済む問題なので「このままでいいや」なんですけど、人によっては気になりそう。
割と簡単に組めて、見た目も良いスライドなので、これが仕様だとしたらちょっと惜しいですね。
コメント
コメント一覧 (2)
快調に動作するようになりました。
ありがとうございました。
気まま人
がしました