
旧迷彩に興味を持ち始めた頃に手に入ったパラシュート生地の鉄帽覆い。旧迷彩の66式用覆いにオマケみたいな感じで付いてきました。
当時はこの覆いについて何も知らず、どんな物か分かったのは結構時間が経ってからでした。

これは自衛隊の官給品ではなく、昔流行って部隊毎に作られていたアイテムだったそうです。
使い始めたのは空挺団らしいですが他の部隊にもすぐ広まったとか。人気だったのは海外ドラマ「コンバット!」の影響もあったっぽい?
なお、このような覆いがあったのは確かですが、この個体が実際に自衛隊で使われていた物かは分かりません。


この覆いは官給品やPX品の覆いと違ってハトメが使われていません。
紐はパラコード?


旧迷彩覆いだとフチの縫い目が3段なのがパラシュート生地版では4段あります。内側を1周している生地はパラシュート生地版がやたらと太い。
見慣れた66式覆いと違う独特な構造ですね。仕様書に基づいて作っている訳ではないでしょうから個体差も結構あったそうです。
古い個体の場合、官品の迷彩鉄帽覆いより先に作られているはずです。
部隊お手製パラシュート生地覆いは古い自衛隊関係の本にたまに写っています。



結構な人数が使っていて部隊の標準装備みたいになっている。
OD作業服と一緒に写っている事が多いですね。

あまり見かけないですが官品の迷彩登場後も使われていたみたいです。
この覆いは官品覆いの旧型と同じ作りに見える。

白黒の写真はこの毎日グラフに載っていました。古い装備の資料として大活躍の毎日グラフ様です。
これは1964年6月の物で集めた本の中でもかなり古い。

装備品の紹介ページにはまだ64式になっていない「新小銃」が載っています。10連発式という事になってる。
現在は89式の後継新小銃が話題ですが、1964年のマニア達もこの話題で盛り上がっていたんでしょうか?
元は自衛隊の写真、記事を目当てに集め始めた古本でしたが、最近は昔の広告などを見るのも楽しみの一つになっています。

上の画像の毎日グラフに載っていた広告。当時のクラウンはこんな形。

新中央工業の広告もあった。写真の拳銃はM57Aっぽい。
何だかよく分からない物が手に入っても手放さずにとっておくと、後になって発見があって面白いです。
置き場所に困るのが難点ですが…