最近単純にネタが思いつかなかったり、入院してバタバタしたりで当ブログ最長放置期間を更新してしまいました…

何年か前に買い始めて以来、自衛隊関係の記事がある昔の雑誌をときどき探して買っています。
今回見つけたのは古い毎日グラフの1958年1/5・1/12合併号。
1
時代を感じる表紙ですね。当時の値段は100円。
ミリタリー関係の雑誌ではないので見開き2ページだけ自衛隊関係の記事があるのですが、これが現在ではもうやらなそう事をやっていて面白い。
2
自衛隊がウサギ狩りをやっています。
北海道の豊平町での出来事で、農家の人たちが作物を荒らす野ウサギ狩りを自衛隊に頼んだとの事。
明確な時期は記載されていませんが、この雑誌が昭和33年1月12日発行となっているのでそれ以前の撮影ですね。
自衛隊が昔トド駆除をやった事は知っていましたが、ウサギ狩りは全然知らなかった。

記事では「北部総監部第7混成団真駒内駐屯部隊の精鋭たち」「千四百人の大部隊」とされており結構な大作戦のように思えます。
三方から囲んで缶を叩いて追い立て、こん棒を使って仕留める作戦だったようです。
3
参加した隊員の写真を見ると銃は使わなくても弾納は装備しています。
作戦の成果は「四時間後には十四羽がつかまってしまいました」「千四百人の自衛隊のおじさんたちは十四羽をウサギ汁にして、大戦果だと喜びました」とあります。
どのくらいウサギが居たのか、畑を荒らされることが無くなったのかまでは書かれていませんが、大戦果と認識されているので作戦成功だったのかな?

記事中に登場した「第7混成団」について、今は見ない名前な気がするので調べてみると1955年(昭和30年)12月に真駒内駐屯地で発足した部隊で、1962年(昭和37年)8月には「第7師団」に改編されていました。そりゃ見ない訳だ。
第7混成団として活動した期間は短いですが、第7師団は今も北海道を守っていますね。
ちなみに「豊平町」は1961年(昭和36年)に札幌市に編入、廃止されていました。
第7混成団と豊平町はどちらもウサギ狩りの数年後にその名前が無くなっていたようです。

古い雑誌には現在インターネットで調べても出てこない情報があったりします。
今後も面白そうな雑誌を見つけたいです。