
KIZUNA WORKSの新作ガスガンMPL-1とPSZSサイレンサーを買いました。
KIZUNA WORKSは過去にPL-15KやAK系のパーツ等、主にロシア系の製品を発売しています。

前作PL-15Kと同じ日本仕様のマーキング版。PL-15Kはスプリングのテンションが日本向けに弱くなっているのがウリでしたが、MPL-1は商品解説にそういった表記は無い。
実際のところはMPL-1も弱めのスプリングが入っていると思います。
たぶんPL-15Kより弱いスプリングが入っていて、スムーズにコッキングできます。
アウターバレルがショートリコイルしない構造なのも影響しているかもしれません。
細かく性能を調べられる環境は無いので試し撃ち程度しかしていませんが、海外仕様バルブなのでしっかりガスを入れ、マガジンがある程度温まっていれば調子良いです。
日本仕様の注入バルブにすればもっと動けるようになるかも。


MPL-1は銃口にネジ切りがされ、サイレンサーが付いても照準ができるようハイサイトが付いています。
このモデルはロシア国家親衛隊の特殊部隊SOBRで使用され始めているそうです。
ロシアのサイトを機械翻訳で読んでみたりするのですが、PLシリーズは良い評価が多くかなり期待されているようです。
個人的にはネジ無しで普通のサイトが付いたMPLの方が好みなんですけど、やっぱり特殊部隊とかで使用例がある方がトイガンは売れるんでしょうか?


同じKIZUNA WORKSのPL-15Kと並べてみる(PL-15Kは塗装したので外観が純正状態ではありません)。
MPL-1はPL-15Kよりスライドとグリップが長く、ネジ付きバレルとハイサイトも相まって大型拳銃という印象。
グリップが長い分MPL-1の方がマガジンも長いです。
PL-15の発展形なだけあって外見はそっくり。
パーツリストを見た感じでは内部構造もそっくりで、実際に検証したわけではありませんがほとんどのパーツは互換性がありそうです。


スライドとアウターバレルに刻印が入っています。
PL-15Kと同じでガスガンとしてのシリアルナンバーではなく、カラシニコフ社が公開している個体が再現されているみたいです。
ガスガンでは白い刻印ですが、実銃は黒っぽい色でもっと深く掘られているように見えます。
また、同じナンバーの実銃はフレームのセーフティ下辺りにもシリアルナンバーがありました。
実銃のフレームがアップで写った写真だとポリマーフレームにあるパーティングラインは見当たらず、金属製品の切削痕のような線が見えます。PL-15から変わらず金属フレームのままなのかな?

MPL-1のアウターバレルはチャンバーに固定されショートリコイルしない仕様。
アウターバレルが動かなくてもスライドが後退できるよう、常に一段下がった位置にあります。
リアルさは犠牲になりますが、ガスブロで大型サイレンサーを付ける場合はこうしないとまともに動作しないかもしれません。


可変ホップアップ機構も変更されていて、横からダイヤルを回す仕様になっていた。
見やすいように画像の状態にしただけなので、ホップ調整だけならフレームからスライドを外した段階でできます。
PL-15Kを同様の機構にするパーツも発売されました。


レバー類の配置はPL-15Kと同じですが形状が変わったりしています。
PL-15Kは左側のスライドストップとセーフティだけ出っ張っていたのが、MPL-1では右側も出っ張りました。
マガジンキャッチの見た目は変わっていませんが、マガジンの着脱はMPL-1の方がスムーズに行えます。

ガスガンとしての大きな変化はスライドストップがアンビ化した事ですね。PL-15Kでは右側が外見だけ再現され機能していなかった。
MPL-1ではちゃんと動くようになりました。
個体差があるかもしれませんが、この個体はスライドストップが解除されやすいです。
レバーを少し下げただけでスライドが前進するので、毎回ではありませんがマガジン(弾入り)を差した衝撃でスライドが前進してしまう事がありました。

MPL-1(右)のグリップは丸っこくなり、PL-15Kよりも少し前後幅が抑えられていると思います。
人によって好みが分かれる部分だと思いますが、個人的には全く別の銃のようにMPL-1の方が握り易く感じます。
グリップパネルのチェッカリングとフレーム前面のテクスチャのグリップ力もMPL-1の方が良いですね。


アウターバレル先端は14mm逆ネジ仕様。
11mm正ネジの内ネジに変換アダプターが付いているだけなので、付けたい物や見た目の好みで簡単に変えられる。


PL-15Kでは窪みがあるだけだったサイトはホワイトドットが入っています。材質はプラスチックから変わっていません。

MPL-1のサイトはPL-15Kと比べるとかなり背が高いです。
スライド形状も上部が細くなっていくPL-15Kに対しMPL-1は真四角でゴツく感じる。
今のところ日本でMPL-1の専用ホルスターは売っていないと思いますが、汎用ホルスターに入れるにしてもハイサイトが邪魔になるかもしれませんね。

PSZSサイレンサーは全長187mmとかなり長いです。
重量は250gでガスブロハンドガンのマガジンくらいの重さがあります。

サイレンサー自体のネジは14mm逆ネジ。そこに11mm正ネジの変換アダプターが付属しています。
MPL-1用としては銃にも変換アダプターが付いているので1個余る。
鉄製のしっかりした変換アダプターなのでそのうち他で使えるかもしれない。

中にスポンジは入っていないダミーサイレンサーです。
内径は28.5mmとされているので、サイズが合えばスポンジやトレーサー等を入れられます。


MPL-1に付けると全長390mmくらいになり拳銃としてはかなり長いです。
サイレンサー付きの銃は好みじゃないのですが、実際に目の前にあるとこれはこれでカッコイイですね。
この状態で1kgくらいの重量になったわけですが、個人的には重さはあまり気にならないです。
サバゲー等で長時間携帯していれば+250gが効いてくるのかもしれませんけど。
サイレンサー取り付け時、ネジが緩みやすくて付けづらかったです。
正ネジ側を締めようとすると逆ネジが緩み、逆ネジを締めると正ネジが緩んで訳が分からなくなってきます。
取り付け後もしっかり締めたつもりが振動で緩んだりしたので、ネジロックやOリングなどで対策した方が良さそうです。

PSZSサイレンサーを付けるとハイサイトでも少し頭が出る程度。
普通に構えればサイレンサーはリアサイトに隠れてほぼ見えず、銃にかなり顔を近づけなければ画像のような見え方になりません。

ショートリコイルしない構造のおかげで重いサイレンサー付きでも動作は問題ありませんでした。
ただ、バレル先端が若干太くなっているとはいえネジ部分は薄いので、この重いサイレンサー付きで動作させてると強度面で不安になります…
マガジンキャッチはPL-15Kと同じ構造なので左右入れ替えできます。
左利きには嬉しい仕様なのですが、PL-15Kは左仕様にするとマガジンキャッチを削らないとマガジンが入らなかった。

MPL-1のマガジンキャッチはマガジンを保持する出っ張りが小さくなり、無加工でマガジンが差せるようになっていました。
MPL-1の方がスムーズにマガジンを着脱できるのはこれのお陰か。
最新ロットだとPL-15Kのマガジンキャッチもこの仕様だったりするんだろうか?

アンビ化したスライドストップ辺りはこんな感じに変化していた。
PL-15Kだと左右スライドストップはシャーシに固定されたネジで抜け防止されている。
MPL-1はシャーシの下で左右スライドストップがネジで結合されています。

後ろの構造はほとんど変わってなさそうです。

ただ、スライドを外して写真を撮っていて気付いたのですが、MPL-1は左右セーフティレバーを結合してるネジが飛び出ている。
限界まで締めても画像の位置までしか締まりませんでした。
PL-15Kだとネジの先は穴が貫通していたのですが、MPL-1は貫通していないのが原因っぽいです。

スライド後退時や外すときにネジが当たったようで傷が付いていました。
動作に影響が出てるようには感じませんでしたが、気にはなるのでネジを短くするか奥まで入るように加工するかも。
スライドを外したりしたついでに少し遊んでみました。
KIZUNA WORKSのサイトでMPL-1とPL-15Kの前後サイトは兼用となっているので入れ替えてみます。

背の低いサイトにして銃口のネジも外せば普通のMPL風にできるかと思ってちょっと期待していた。

やってみるとサイトの取り付けは問題無くできましたが、スライド幅に対してリアサイトが細くなんかカッコ悪い…

こっちは逆パターン。

短めのスライドにデカいサイトがそびえ立っていてバランスが悪い気が…
こっちも好みではないな…

PL-15KにもPSZSサイレンサーは付けられますし、MPL-1のちょっと長いマガジンも使えます。
MPL-1のマガジン使用時に隙間を埋めるスペーサーも発売されています。

この状態だとサイレンサーの重さでアウターバレルが限界まで下を向いてしまい、チャンバー部分がスライド上に少し飛び出てます。
スライドを引くとガリガリ擦れてる感じがしました。アウターバレルの動きも悪いです。
傷だらけになったり変形したりしたら嫌なのでガスで動作は試していませんが、この仕様で使うならMPL-1と同じ機構にするバレルを買った方が良いんじゃないでしょうか。
MPL-1は実銃同様にPL-15の改良型みたいなガスガンだと思います。
日本のフロンガスでも結構動きますし、バリエーション展開や完全新作をKIZUNA WORKSに期待しています。
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