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中古で買ったエルフィンナイツ製の9mm機関拳銃です。マルゼン製かKSC製ガスガンのイングラムM11にレジンキャスト製(一部金属製)のガワを被せる製品なのですが、この個体はMGC製モデルガンのイングラムが入っています。
手に入ったのは何年も前で、とっくにブログのネタにしたと思っていたらまだだった。好きな銃なのに…
フロントサイト下のスイベルは欠品していたので自作した物です。本物より大き目になってしまっています。
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名前に拳銃とありますが全長399mmと結構大きい銃です。9mm拳銃が小さく見える。
なぜか60mm短い全長339mmと表記されている所も多いのですが、ネットで閲覧できた仕様書では399mmになってますし、駐屯地等で展示された際の紹介パネルでも399mmとされています。
実銃は1999年に採用され、当初は「拳」の字が常用漢字ではなかったため「機関けん銃」と表記されていました。
「拳」が常用漢字になったあとは「機関拳銃」とも表記されているようです。ここでは「機関拳銃」で統一します。
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マガジンはイングラム用そのままなので9mm機関拳銃用と見た目が全然違います。実銃は装弾数25発なのでもっと短い。
中身がモデルガンのためか排莢口が広げられています。このキットの元の状態はもう少し穴が小さいです。
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この銃の特徴であるフォアグリップ。
この製品は主にレジンキャスト製ですが、グリップは他の部分と違ってザラザラした質感でいい感じ。
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ごちゃごちゃしたグリップ周りもしっかり再現されています。
中身はイングラムなのでセレクターとマガジンキャッチはダミーです。引き金もイングラムの物なので実銃とは形状が違います。
実銃のセレクターは押し上げながら横にスライドさせるそうで、かなり力もいるので操作しづらいとか。
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樹脂製グリップパネルはグリップ左と後ろだけ覆っていて、なぜか右側は金属のフレームがむき出しになっている。
右側むき出しでもグリップは太めなので、全体を覆わず少しでもグリップを薄くしたかったのかな?と考えた事があります。
でも握り易さを気にするならグリップパネルをこんなに角張らせない気もする。
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この銃の最大の特徴じゃないかと思う部分。ストックが無い。
理由として海外派遣の際に「ストックが無いから拳銃です」として持って行くため、という説がよく出てきます。
これが本当かは怪しいようで、今のところ正確な情報は公開されていないみたいです。
フルオートの発射速度は約1100発/分と高速で、ストック無しで制御するのはかなり難しそうです。
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反動の対策としてスリングを体に引っ掛け、銃を前に突き出す構え方もあるそうです。
このスリングはちょんまげインプさんの個人製作品で、材料や構造にこだわったリアルな物。
まともにトイガン化されていない銃のスリングも作ってしまうのは流石です。
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この手の銃のレシーバーはプレス加工が多いですが9mm機関拳銃は削り出し。
複雑な形状のアイアンサイト周りも削り出しなんだとか。
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肉眼で見るのとは違いますがサイトで狙うとこんな感じ。
フロントサイトの両脇にコッキングハンドルが立っている。
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先端のコレはフラッシュハイダーと書かれたりマズルブレーキと書いてあったり安定しない。発射炎と反動どちらを軽減する物なんだろう?
もしかしたら64式や89式の消炎制退器のように両方兼ね備えてるかも。
穴の数や大きさが場所によって違う凝った作りです。
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このパーツは89式の消炎制退器と比べるとかなり大きいです。
フラッシュハイダーかマズルブレーキか、どちらにしても銃口にこんなサイズの物を付けた銃は珍しいのでは?
時々このパーツも銃身と思われ、銃身が長い銃と勘違いされることもあるようです。
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9mm機関拳銃は銃身長120mmとの事なので、似たような銃の中では短い方です。
実際の位置は分かりませんが、排莢口の端から銃身が伸びているとすると画像のような感じになります。

9mm機関拳銃のトイガンは今のところイングラム内蔵のガレージキットのような製品か、形だけの無可動品しか出ていません。
数は少ないとはいえ陸海空3自衛隊で使用される銃ですが、残念ながらトイガンメーカーからの製品化には恵まれなかった。
現在は台湾のNortheastというメーカーが製品化を目指してくれています。NortheastはSTENシリーズのガスガンを発売していますが、非常に出来が良いので9mm機関拳銃の製品化も実現してほしい。


今回9mm機関拳銃をネタにしたのは、部屋の整理をしていて見つけたゲームがきっかけです。
「SIREN2」という昔ハマってよくやっていたゲームを発見し、懐かしくて説明書を読んだり出てくる銃のエアガンをいじったりしてました。
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こんなパッケージでジャンルもホラーアドベンチャー、アクションですが、自衛隊や9mm機関拳銃が出てくる作品だったりします。
様々な理由で日本のとある孤島に向かった人たちが怪異に巻き込まれてしまうお話しで、ヘリのトラブルで島に不時着した自衛官たちも巻き込まれる。
89式小銃、64式小銃、9mm拳銃など自衛隊の銃が色々登場し、銃以外も武器やストーリーを進めるアイテムとして自衛隊関係の物が出てきます。
当時、自衛隊の銃については89式小銃くらいしか知らなかった私はこのゲームで他の銃の名前やどんな見た目なのか知りました。
敵は人ならざる存在で、敵とのドンパチが目的のゲームでもありません(むしろ避けるべき)。
しかし陸上自衛官を操作し、自衛隊の武器で戦えるゲームは現在でも珍しいと思います。

9mm機関拳銃は印象的なシーンで度々登場したり、敵が持っていてプレイヤーの障害になったりと、この変わった形の銃を覚えている人も多いんじゃないでしょうか?
私は団地で9mm機関拳銃にハチの巣にされ、何度もやり直したのを今でも覚えています(笑)